ナンキンハゼの実
秋の紅葉
長い穂状の花序
ナンキンハゼの葉
高台の街路樹のナンキンハゼは,中国原産の落葉高木。6〜7月に枝先に長い穂状の花序ができ,やがて白い実となり,秋の紅葉時果皮が割れ中から白い粉に包まれた種子が出る。この白い粉はロウで,和名のナンキンハゼはハゼノキと同様にロウを採ることにちなんでいる。
小倉佐助 さん
若さの秘術
小倉 佐助 さん
お歳をお伺いしてびっくりしました。80才を過ぎておられるとは
お見受けできなかったものですから………。昨年までお仕事を
続けてこられたことが若さの秘訣なのでしょう。行く所がありやる
べき仕事があることは、人を元気にする大きな要素と感じました。
お顔の表情が生き生きとし今から何が始まりますかな、とおもし
ろそうに私を見ておられます。
今楽しんでおられるのは、“野菜作り”。「季節のものは何でも作っていますよ。身体を動かすからよく食べます。野菜は普通の人の2倍3倍食べるかなあ。野菜は味も香りもそれぞれ違う。自分で作って初めて野菜に違った味があることを知りました」と楽しそうに話されます。
小倉さんについて忘れてはならないのは高台自治会での活躍です。昭和57年当時,長岡四中建設で高台の環境が変わることになり住民は不安に思っていました。静かで落ちついた住環境を守るため市役所と話し合いを重ねましたが,小倉さんはその中心となられました。この活動が自治会発足へと繋がったのですが,初代会長高橋章さんのもと副会長を務められ後会長となり,以降さまざまな形で自治会の仕事に関わってこられました。
「高台通りの街路樹をハナミズキとお願いしたのに予算の関係でナンキンハゼになって大木になると心配したり、2号公園の水道問題で市に水道代は自治会で持つから設備だけでもと再三交渉したり、高台を住みよい街にしたいという思いの活動は楽しい仕事でした。その中でも印象深かったのは高台集会所の建設で,完成まで10年かかるものとみて自治会発足時に計画を作り、自治会費を工面し資金を積みたてていきました」と振り返えられます。
先見の明と地道な努力に驚き、初代の役員の方々に頭が下がる思いです。まだまだ現役、おいしい野菜と高台自治会が小倉さんの若さと元気の秘術です。
(文・2丁目 高橋美由紀さん)
お隣さん