お 隣 さ ん
     
   

       3丁目  虎頭さん

 
   

去年三月ですっかり仕事を辞め三十年振りに二十四時間全てが自由時間になりました。これまでは長い間子育てと仕事に追われたため、周りが自分の時間を楽しんでおられるのを羨ましく思う暇さえありませんでした。しかし三人の子供も四十代になり、“まあまあ幸せの範囲”で過ごしていますので、今の私はやりたいこと知りたいことが芽吹きの季節のように一気に噴き出しています。

カレンダーにジグソーパズルが埋まるようにどんどん予定が入る時もありますが、思うようには頭も体もダウンしている自分に気づき、ショックを受けることもあります。今になって思うのは、高校短大時代を通じて凄い先生方に教わったはずなのに多くを失念し、“なんと学費の無駄遣いをしてきたか”ということです。しかしこれも考えようで「歴史を楽しむ会」梶先生の話を始め、他の講座で聞く話も初々しい気持ちで聴け幸せと思うことにしています。

あと一年で前期高齢者から後期高齢者ですが、その間に「元気(期)高齢者」期間を入れたいと思っています。そして本当に後期高齢者の仲間入りをした時には、パソコンで一人遊びができるよう今から後藤先生やパソコンの先輩に教えていただきながら過ごしたいと思う今日この頃です。

(家の近くの街路樹ナンキンハゼを、新緑若葉のとき、芳香の金花のとき、燃える紅葉のとき、鵯が種を突っつく結実のときと四季を通じて楽しませてもらっていますが、その手入れに余り参加できず心苦しく思っています。お世話いただいているご近所の皆さまありがとうございます)