お 隣 さ ん
     
   

       3丁目  小島さん

 
   

京都市内から高台に引っ越してきて23年になります。山は近いし、小川はあるし、竹薮に囲まれ虫の音を耳にしながら自然を満喫する日々に満足しています。天気のよい休日には、どっぷりと自然に親しむために天王山や柳谷と歩き回っています。時には西山古道を辿って善峰寺まで脚を伸ばして、健康的な日々を送っています。

最近こんな生活に少し変化がありました。ひとつは、五十の手習いでピアノを習い始めたこと、もうひとつは高台自治会の活動に参加するようになったことです。
ピアノを始めたきっかけは、桂坂の国際日本文化研究所の井上章一先生の著書「アダルト・ピアノ(おじさん、ジャズにいどむ)」(PHP新書)を読んだことです。ここにはナイトクラブでかっこよくピアノを弾いて持ててみたい”という純粋な気持ちで中年から練習を始め、ジャズピアニストとしてデビューした先生の姿がありました。これに刺激を受けてピアノを始めた私も、気持ちは先生と変わっていませんが、遅々として上達できません。それでも見よう見まねで何とかジャズを中心に7〜8曲のレパートリーをこなせるようになりました。今では朝な夕なに騒音を撒き散らしていて、ご近所の皆様にはこの紙面をお借りしてお詫びいたします。

自治会活動については、3年程前に金ヶ原のバス停でUさんから「ちょっと名前を貸してもらうだけでええからな」と声を掛けられ参加することになりました。50才オーバーの私でも自治会ではまだまだ若輩者です。現役で時間的制約があるのですが配慮いただき、大先輩方のご指導のもとで、活動させていただいています。
いろいろな人の話が聞け、また爽やかな汗を流し活動に参加でき喜んでいます。一年の最後は「戸締り用心・火の用心」パトロールで締めくくるという体験もできました。高台自治会は役員に若い層の人が少なく、このままではと危機感も感じています。私よりもっともっと若い方々の積極的な参加を期待して止みません。