2丁目 畠口さん | ||
9歳で高台に引っ越して来た頃、我が家の周りは後藤宅を除いて空き地だらけで、本当にのんびり、広々とした所でした。 春になると今まで見たことのない小さなピンク色の„ネジ花”がたくさん咲きました。夏には”コオロギ”が家の中に堂々と何匹も入ってきました。小さな自然がとても可愛かったことを覚えています。あれから36年、年月の経つのは早いものです。 ところで音楽が好きだった私は、姉の後について幼い時からピアノを弾いていました。週に一度のレッスンで習っている曲にはあまり関心がなくとても退屈でした。そこで家にあった楽譜を片っ端から弾いてみたり、テレビラジオで流れるメロディを即興で弾いたり……とにかく音楽で遊ぶ毎日でした。 その後急かず焦らずマイペースで勉強を続け、大学ではオーボエを専攻することとなり、現在は学校で音楽の教師をしています。クラシック畑だった私が、逆に学校の授業でビートルズ、カーペンターズ、サザン、ユーミンなどの世界.に出会えたのも新たな体験で、新鮮な喜びとなりました。 そうした時自治会から演奏の依頼があり、昨年5月フルートの浦田さんとミニコンサートをさせていだだきました。当日は”伴奏なしの二重奏”ということもあってどうなるか心配でしたが、皆さんの暖かい支援で何とか楽しんでいただけたものと思っています。私がやってきた音楽が少しでも皆さんのお役に立てたようで、うれしい限りです。生演奏はいいものですね…。又、皆さんと音楽を共有できればと思っています。 追伸 昨年の秋、我が家のヤマボウシの枝にメジロが巣を作りました。中には卵が二つ…残念ながら親鳥はどこかに行ってしまいましたが。 |
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